食べられないローズマリーの見分け方｜色・香り・特徴からおすすめ品種まで徹底ガイド

ローズマリーとは？基本の知識と特徴

ローズマリーは地中海沿岸が原産のハーブで、和名では「マンネンロウ」とも呼ばれています。古くから料理の香り付けに使用されるほか、ヨーロッパでは「魔よけの薬草」としても親しまれてきました。

ローズマリーは強い香りと独特な風味が特徴で、肉料理や魚料理、洋菓子のフレーバー付けにも適しています。また近年の研究では、記憶力向上や抗酸化作用が期待されており、健康効果も注目されています。

ローズマリーに含まれる主な成分

• ロスマリン酸：抗酸化作用が強く、老化防止やアルツハイマー予防に寄与すると言われています。
• タンニン：肌の引き締めや抗菌作用が期待されます。
• ルテオリン：抗炎症作用があり、健康維持に役立ちます。
• カフェ酸：抗酸化物質として機能します。

ローズマリーに食べられない種類はある？観賞用との違い

よくある疑問として「ローズマリーには食べられない品種があるのか」という点がありますが、基本的にはローズマリーの全ての品種は食用に適しています。では、「観賞用」と書かれているローズマリーはどのようなものなのでしょうか。

観賞用ローズマリーとは

観賞用のローズマリーは「花が咲きやすい品種」が多く、見た目を楽しむために育てられることが一般的です。しかし、食べられる成分が変わるわけではなく、観賞用とされていても食用に問題はありません。

ただし、観賞用の中には農薬使用の記載や販売店によって食用不可としている場合もありますので、購入時にはラベルの表示をチェックしましょう。

ローズマリーの3つの成長タイプと特徴

ローズマリーは主に「成長の仕方」によって次の3タイプに分けられます。それぞれの特徴を知ることで、栽培や料理への活用がしやすくなります。

ローズマリーのおすすめ品種とその見分け方

おすすめのローズマリー品種

ローズマリーの中で特におすすめの品種は「プロストラータス」です。この匍匐性の品種は茎と葉のバランスが良く、料理の見た目を美しく整えられるため、プロの料理人からも好まれています。育てやすくコンパクトなので、家庭のベランダや狭い場所にも適しています。

ローズマリーの品種の見分け方

購入時に品種やタイプを判断するポイントは葉の大きさと成長の仕方です。

• 木立性：苗の段階から葉が大きめ。茎が太く真っ直ぐ伸びる。
• 匍匐性：葉が小さくコンパクトで茎が地面を這う。
• 半匍匐性：匍匐性と木立性の中間。横に広がりつつ上に伸びる。

また、ローズマリーはラベンダーと見た目が似ていますが、見分けるには「葉の色」や「香り」が有効です。ローズマリーの葉は濃い緑色で厚みがあり、葉をこするとスパイシーで清涼感のある香りがします。一方ラベンダーの葉は淡い緑色で香りは花の甘さが特徴です。

ローズマリーの活用法：簡単おいしいレシピ例

ローズマリーはその芳香を活かして多彩な料理に使えます。特に洋風の味付けに相性が抜群です。

おすすめ料理例

• 肉料理：ラム肉や鶏肉のローストにローズマリーを添えるだけで香り豊かに。
• 魚料理：白身魚のグリルにローズマリーを絡めて風味アップ。
• 野菜グリル：ジャガイモやズッキーニのローストに加えると引き締まった味に。
• 洋菓子：乾燥させたローズマリーをクッキーやパウンドケーキに入れて香りを楽しむ。

乾燥ローズマリーは保存もしやすく、香りが強くなるため大量に使いたい場合にも便利です。生の葉は手で軽く揉んでから料理に加えると、香りが引き出せます。

まとめ

ローズマリーは地中海原産の伝統的なハーブで、料理の香り付けから古くは魔よけの薬草としても使われてきました。食用に適さない種類は基本的に存在しませんが、観賞用として売られている品種もあります。これは主に花が美しく咲くかどうかの違いであり、食べても問題ありません。

ローズマリーは「木立性」「匍匐性」「半匍匐性」の3タイプに分けられ、それぞれ成長の仕方や使い勝手が異なります。特に料理や栽培におすすめなのは匍匐性の「プロストラータス」という品種です。

葉の大きさや茎の伸び方、色や香りをチェックすれば、手に取ったローズマリーがどのタイプか見分けやすくなります。日々の料理に取り入れて香り豊かなワンランク上の食体験を楽しみましょう。