「年齢とともにフェイスラインがもたついてきた」「でも切るたるみ治療はしたくない」そんな方に人気の施術が糸リフトです。糸リフトは専用の糸でたるみを引き上げるため、ハイフやレーザーなどよりもしっかりとした効果が期待でき、かつ切開リフトのような長いダウンタイムはありません。
しかし、良いとこどりのような施術に思える糸リフトですが、施術直後は思ったよりも腫れてしまったり、痛みが強かったりといった声もあります。そこで今回は糸リフトの直後に起こる症状や、ダウンタイムについて詳しく解説していきます。糸リフトを受けたいけど仕事の合間に受けられるか気になる方、できるだけバレずに受けたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
糸リフトとは
施術方法
糸リフトは静脈麻酔または局所麻酔を行った上で、専用の糸を数本頭皮やこめかみから挿入し、フェイスラインを物理的に持ち上げます。挿入する糸には複数の種類があり、大きな違いは溶ける糸か溶けない糸かです。
溶けない糸は溶ける糸と比べて長い持続期間が期待できる一方で、効果がなくなった後も異物感が残ります。溶ける糸は、一定期間でリフトアップ効果は消失しますが、溶けた部分にコラーゲンが産生されるため、今後のたるみの予防効果も見込まれています。
さらに溶ける糸の中にも持続期間が長いもの、短いもの、トゲがついているものなど、様々な種類があり、予算や好みに応じて選択できます。
適応
糸リフトはたるみが軽度~中度で、さらに定期的に施術を受けられる予算がある方に向いています。逆にたるみが進行しており、フェイスラインがかなり垂れ下がっている場合は、皮膚や組織を切る必要があるため、糸リフトよりも切開リフトが適応となります。
また組織の総面積は変わらないため、若い方でフェイスラインのもたつきがたるみではなく脂肪が原因の場合は、脂肪を取り去る脂肪吸引や脂肪溶解注射が適応となります。
糸リフトの施術直後に起こる主な症状
続いて、糸リフトの施術直後に起こる主な症状について解説します。ダウンタイムが心配な方は事前にチェックしておきましょう。
腫れ
糸リフトの施術直後の症状として最も気になる方が多いのが腫れです。特に当日は麻酔の影響でより腫れが顕著に現れます。たるみを持ち上げた頬骨まわりが腫れて目立つように感じる場合が多く、逆三角形の輪郭になることもあります。
痛み
糸リフトは、思っていたよりも痛みが強く出る場合もあります。糸を挿入した箇所が痛んだり、頭全体がズキズキとする可能性もあります。
むくみ
施術後は腫れだけでなく高い確率でむくみ感が気になる場合もあります。ただし、切開を伴う施術ではありませんので、パンパンにむくむようなことはありません。
内出血
糸の挿入箇所に内出血が出るケースも多くあります。しかし、糸リフトはこめかみや頭皮から挿入するため大きく目立つようなことはなく、また翌日以降はメイクでカバーもできます。内出血は紫色から数日かけて黄色くなっていき、1週間から2週間で消えていきますので、内出血が出てしまった場合は気長に待ちましょう。
糸リフトの施術直後に注意すること
続いて、糸リフトの施術直後に注意することを解説します。
安静にして冷やす
まず前提として、糸リフトの直後は安静にして患部をできるだけ冷やしましょう。施術後は体に負担がかかっていますので、安静にすることで回復が早まります。また適度に冷やすことで、翌日以降の腫れが軽減される場合もあります。
腫れを増進する行動を避ける
糸リフト直後は、激しい運動や入浴、サウナなど腫れを増進する行動は避けましょう。これらの行為は腫れだけでなく、血行が良くなり痛みが強く出てしまうこともありますので直後だけでなく、1週間程度は控えたほうが良いでしょう。
糸リフトのメリットとデメリット
メリット
糸リフトにはいくつかの魅力的なメリットがあります。
1. 短いダウンタイム: 切開リフトと比べてダウンタイムが短いため、日常生活への影響が少ないです。仕事や家庭の事情で長期間休むことが難しい方にとっては大きな利点です。
2. 自然な仕上がり: 糸リフトは顔のたるみを自然に引き上げるため、施術後の仕上がりが自然です。周囲にバレにくく、まるで自然に若返ったような印象を与えます。
3. コラーゲン生成: 溶ける糸を使用する場合、糸が溶ける過程でコラーゲンが生成されるため、肌の質感や弾力が向上し、将来的なたるみの予防効果も期待できます。
デメリット
一方で、糸リフトにはいくつかのデメリットもあります。
1. 一時的な効果: 溶ける糸の効果は一時的であり、持続期間は数ヶ月から1年程度です。継続的な効果を望む場合は、定期的に施術を受ける必要があります。
2. 費用: 糸リフトは一回の施術費用が高額であり、さらに定期的に施術を受ける必要があるため、長期的には費用がかさむことがあります。
3. リスク: 施術中や施術後に感染症や炎症、異物反応などのリスクがあります。特に溶けない糸を使用する場合は、異物感が長く残る可能性もあります。
糸リフトの持続期間と再施術
持続期間
糸リフトの効果の持続期間は、使用する糸の種類や個人の体質によって異なります。
1. 溶ける糸: 一般的には6ヶ月から1年程度の持続期間が期待されます。糸が溶ける過程でコラーゲン生成が促進されるため、肌の質感が向上します。
2. 溶けない糸: 溶けない糸は2年から3年程度の持続期間が期待されますが、効果がなくなった後も異物感が残る可能性があります。
再施術のタイミング
糸リフトの効果が薄れてきた場合、再施術を行うことで持続効果を延ばすことができます。再施術のタイミングは個々の状態や希望によりますが、一般的には効果が薄れ始める6ヶ月から1年後に行うことが多いです。
糸リフトを受ける際のクリニック選び
クリニックの選び方
糸リフトを受ける際には、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。以下のポイントに注意してクリニックを選びましょう。
1. 医師の経験と技術: 糸リフトは医師の技術によって効果が大きく変わります。経験豊富で技術力の高い医師を選ぶことが重要です。事前に症例写真を確認し、医師の実績をチェックしましょう。
2. カウンセリング: 施術前のカウンセリングで、医師が十分に説明を行い、患者の希望や不安をしっかりと聞いてくれるクリニックを選びましょう。カウンセリングの質が高いクリニックは、患者の満足度も高い傾向にあります。
3. アフターケア: 施術後のアフターケアが充実しているクリニックを選びましょう。万が一のトラブルにも迅速に対応してくれるクリニックは安心です。
まとめ
糸リフトは、年齢とともに気になるフェイスラインのたるみを手軽に改善できる施術です。施術直後の腫れや痛み、むくみなどのダウンタイムはあるものの、切開リフトと比べて短期間で回復する点が魅力です。また、溶ける糸や溶けない糸の選択肢があり、自分の希望や予算に合わせてカスタマイズできるのも大きなポイントです。
施術を受ける際には、事前にクリニックや医師の選び方を慎重に検討し、適切なカウンセリングを受けることが大切です。糸リフトのメリットとデメリットを理解し、自分に合った施術を選ぶことで、満足度の高い結果を得ることができます。
糸リフトを検討している方は、この記事を参考にして、最適な施術を受けられるように準備を進めてください。