薬局で買える市販シャンプーの賢い選び方3つのポイント
薬局やドラッグストアには様々な種類のシャンプーが並んでいますが、なかには頭皮や髪に負担のかかる成分が多く配合されているものもあります。購入時に“良いシャンプー”を見極めるためには、次の3つのポイントが重要です。
1. アミノ酸系洗浄成分の配合
シャンプーの成分で最も注目したいのが「洗浄力」。市販品の多くは高級アルコール系界面活性剤(例:ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na)を主成分としているため、洗浄力が強すぎて頭皮の必要な潤いまで奪いやすい傾向にあります。
一方、アミノ酸系の洗浄成分は洗浄力がマイルドで頭皮への刺激が少なく、髪自体にも栄養となるためおすすめです。アミノ酸系の例としては「ココイルグルタミン酸」「ラウロイルメチルアラニン」「ベタイン系」などがあります。
2. 保湿成分が豊富に含まれているか
保湿成分の配合が少ない市販シャンプーは、髪や頭皮が乾燥しやすくなり、かゆみやダメージの原因となります。特に冬場や乾燥肌の方は注意が必要です。
代表的な保湿成分はヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、リピジュア、オリーブオイルやツバキ油などの植物オイルがあります。頭皮と髪の潤いを保つ役割があり、成分表示でこれらを確認しましょう。
3. 添加物の量と種類が少ないこと
市販シャンプーには香料や着色料、防腐剤、シリコンなど様々な添加物が含まれています。これらが多すぎると頭皮に刺激を与え、アレルギーや炎症の原因になることもあります。
石油系界面活性剤や合成防腐剤、合成着色料、鉱物油、エタノールなどは特に刺激が強いので注意。可能な限り、添加物の少ない製品を選ぶのがおすすめです。
市販シャンプーの主要製品13種を徹底比較
薬局やドラッグストアでよく見かける市販シャンプーを例に、洗浄力の種類・保湿成分の有無・添加物の多さを簡単に比較してみました。
製品名 | 洗浄力 | 保湿成分の有無 | 添加物の多さ |
---|---|---|---|
いち髪 | 穏やか (アミノ酸系) | 多め | 比較的少なめ |
ボタニスト | やや弱め (アミノ酸系) | あり | 少なめ |
ディアボーテ(ひまわり) | 穏やか (アミノ酸系ハイブリッド) | あり | やや多め |
スカルプDボーテ | 穏やか (アミノ酸系) | あり | 普通 |
ミノン | 穏やか (アミノ酸系) | あり | 少なめ |
パンテーン | 強い (高級アルコール系) | 少なめ | 多い |
メリット | 強い (高級アルコール系) | 少なめ | 多い |
ビオリス | 強い (高級アルコール系) | あり | 多め |
ちふれ | 穏やか (アミノ酸系) | あり | 比較的少なめ |
アミノレスキュー | やや強め (アミノ酸系) | あり | やや多め |
ヴィダルサスーン | 強い (高級アルコール系) | 少なめ | 多い |
モイストダイアン | やや穏やか (ノンシリコン) | 多め | 適度 |
ジュレーム | 中程度 (アミノ酸系+洗浄成分) | あり | 普通 |
これらの比較から、全体として洗浄力・保湿・添加物のバランスが良いシャンプーは限られていることがわかります。特にアミノ酸系シャンプーから選ぶと頭皮への負担が少なくなります。
美容師がおすすめする市販シャンプー厳選ランキングTOP3
どれを選べばいいか迷ったら以下の3製品を検討してください。各ジャンルにおけるバランスの良さが評価されています。
第1位:いち髪(ICHIKAMI)
アミノ酸系の洗浄成分のみで構成され、保湿成分を豊富に含んでいます。添加物も比較的少なく頭皮と髪に優しいシャンプーです。使うことでさらさらの手触りが続きやすいのが特徴。なにより市販の中では安全性にも配慮されており、初めての方にもおすすめです。
評価ポイント:洗浄性3.0/保湿性3.0/安全性3.0/コスパ4.0/総合3.0
第2位:ボタニスト(BOTANIST)
複数のアミノ酸系洗浄成分を配合し、甘みのあるサトウキビエキスを中心に保湿効果を高めています。洗浄力はやや弱めで敏感肌の方にも使いやすいです。価格も手頃でコスパに優れているため、継続しやすい点もメリットです。
評価ポイント:洗浄性2.5/保湿性2.0/安全性3.0/コスパ4.0/総合2.5
第3位:ディアボーテ ひまわり(Dear Beauté HIMAWARI)
ひまわり由来の保湿成分を含むアミノ酸系ベースのハイブリッドシャンプー。泡立ちが良く使い心地は良好ですが、やや添加物や刺激性成分が多い点が惜しいところ。とはいえ、保湿力と使いやすさのバランスが良いため、髪をサラサラにしたい方に特に人気です。
評価ポイント:洗浄性3.0/保湿性2.5/安全性2.0/コスパ3.0/総合2.5
目的別おすすめ市販シャンプーリスト
自分の髪質や悩み・好みにあわせて選べるよう、用途別におすすめ商品をまとめました。
くせ毛対策なら「いち髪」
穏やかなアミノ酸系洗浄でくせ毛の扱いやすさをサポート。保湿成分と添加物少なめが嬉しいポイント。
ハリ・コシ対策なら「ボタニスト」
コスパもよく、ボタニカル成分で髪と頭皮を保湿。補修効果も期待できるので元気な髪作りに役立ちます。
ダメージケアに「いち髪」
余計な添加物が少なく保湿力もあるため、傷んだ髪の負担を軽減。繰り返し使いやすい。
サラサラヘアーには「ひまわり(ディアボーテ)」
髪をなめらかに整える植物由来成分で使いやすく、まとまりある髪に。
頭皮のにおい対策は「ミノン」
薬用成分配合で頭皮に優しい。洗浄力も穏やかでにおいの原因となる頭皮のダメージを防ぎます。
育毛対策は「スカルプD」
頭皮環境を整え育毛を促進する成分が配合されているシリーズ。男性・女性用あり。
ショートヘアは「ちふれ」
泡立ちがやや控えめだが洗浄力穏やかで髪にやさしい。シャンプー量が少ないショートヘア向き。
ミディアムヘアは「ボタニスト」
コスパや成分バランスがよく、日常的に使いやすい。
ロングヘアは「ひまわり(ディアボーテ)」
泡立ちが良いのに加え保湿成分も含まれており、長い髪でも使いやすい。
ボブは「ビオリス」
天然由来成分もふんだんに使われ、毛先のケアがしやすい。ただし洗浄成分は強め。
ノンシリコン派は「モイストダイアン」
頭皮と髪に優しいノンシリコンタイプで、潤い補修効果も高い。
妊娠中は「いち髪」
刺激が少なく添加物も控えめなので、敏感な時期でも比較的安心して使えます。
産後は「ボタニスト」
植物由来成分で頭皮ケアをしながらの保湿も叶うため、疲れた頭皮をいたわりたい方に。
市販シャンプーのメリットとデメリット
メリット
– 薬局やドラッグストアで手軽に購入可能
– 価格が比較的安価で継続しやすい
– バリエーションが豊富で自分に合う商品を選べる
デメリット
– 添加物や刺激の強い成分が多いものがある
– 洗浄力が強すぎて頭皮や髪への負担が大きい場合がある
– 為重な頭皮トラブルを招く恐れがある
まとめ
薬局やドラッグストアで購入できる市販シャンプーの中でも、成分の質にこだわるならアミノ酸系の洗浄成分を主軸にした製品がおすすめです。保湿成分も豊富で添加物が少なめのものを選べば、髪や頭皮にやさしく、健康的な状態を維持しやすくなります。
人気の市販シャンプーの中では「いち髪」「ボタニスト」「ディアボーテ(ひまわり)」がバランス良く評価されており、特に用途や髪質に応じた選び分けをするとより効果的です。
また、特化した効果や高い安全性を求めるなら通販系の高品質シャンプーを検討するのも賢い選択。とはいえ、薬局で手軽に買える市販シャンプーでも十分使いやすいものはありますので、自分の髪の悩みや状態をよく見極めて最適な商品を選びましょう。